『人間って生まれたところへ帰って、帰って行ったところからやって来るんだな…』すると母が…
今回紹介するのは、ネットで話題になった母との会話です。
ぜひご覧ください。
今年のはじめに息子を出産した。それと入れ替わるように祖父がこの世を去った…
年のはじめに息子を出産した。
それと入れ替わるように祖父がこの世を去った。
祖父がこの世を去った理由は、病気とか怪我とかそういう何か大きなきっかけがあったわけではなく数年かけてゆっくり弱っていってこの世を去った。
ようするに寿命、老衰、数年前までは、かくしゃくとしていた祖父だけど、
まず足腰が弱って立たなくなり、歯が抜けて固いものが食べられなくなり
食事や入浴や排泄に介助が必要になり
最期の方は寝たきりになって寝返りもうてなくなって
表情も乏しくなって、こっちが話しかけてもアアとかウウとかしか返せなくなって
目もほとんど見えなくなって
寝ているのか起きているのか夢うつつの状態がしばらく続いたあと、静かにこの世を去った。
一方、息子
最初のころは昼夜の区別もついてなかったのが、だんだん目が見えるようになってこっちを見るようになり
アーとかウーとか言うようになり、表情が豊かになって
寝返りがうてるようになって
ちゃんと座ったり立ったりできるようになってオムツ替えやお風呂も楽になり
離乳食を開始したら歯が生えてきて少しずつ固いものも食べられるようになって
今は足腰もしっかりしてきてよちよち歩きまわってる。
私は宗教心とか薄いし
いわゆる生命に関する考えというものもこれといって持っていなかったんだけど
この世を去るまでの祖父と、生まれてからの息子
両方の様子を見ていて…
『人間って生まれたところへ帰っていくんだなあ、帰って行ったところからやって来るんだなあって』
何となく思うようになった。
…という話を母(祖父の娘)につらつら話してみたら
母がしみじみと私の息子の頭を撫でながら…
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