破たん寸前の経営していた会社。妻に覚悟を決めて打ち明けると、封筒を寝室から取ってきて私の前に突き付けた!もうダメだ、ついに離婚を確信したその時・・・
家族になるという事は、とても覚悟がいるもの。
全くの赤の他人だった人々が生涯を共にする事を誓い合うのだから、それは人生の中でも最もインパクトの大きい出来事かもしれません。
そして、人生にはたくさんの山や谷があります。
困難な局面に直面したその時、夫婦で乗り越えられるかどうか。
そこではじめて、結婚に対する「覚悟」というものが見える様にも思えます。
ある男性の物語をご覧ください。
経営を継ぐ事になった
その男性は、10年前に当時交際していた女性と結婚。
父が経営を行う工場で働いていたのですが、2年前に父が急死し、経営を継ぐ事になったのでした。
初めての経営は、とても難しいもの。
スタッフ全員で力を合わせて何とか壁を乗り越えてきましたが、いよいよ経営が立ち行かず、資金繰りが苦しくなってしまったのでした。
破産したら、負債が残り、社員を手放し、取引先もなくなる。
でも銀行も消費者金融も、もうお金は貸してくれません。
「いつも強がっていたのに、突然破産なんて言ったらどう思うのだろう」
「離婚を告げられるかもしれない」
自ら命を絶ちたくなるほど苦しい気持ちの中、妻に月末で破産するということを打ち明けます。
しばらく、何も言わなかった妻。
しかし、沈黙を破った一言は、何とも厳しい一言でした。
「印鑑、取ってくる」
そう言って、席を立つ妻。
直感的に、「離婚だ」と気づいてしまった男性。
頷き、うつむいたまま、顔を上げることができませんでした。
交際3年、その後結婚してから10年。
子供はいませんでしたが、それでも十分すぎるほどの幸せが夫婦の間にはありました。
裕福ではなかったものの、二人が慎ましく生きるのには不自由しない生活もありました。
幸せだと妻に直接言う機会はあまりなかったけど、いつも心の底から幸せを感じていました。
そんな日々が、あっけないほどに脆く、崩れ去ろうとしています。仕方がない。
破産をするということは、それほどまでに重いものなのだから。
すると妻が、テーブルへ戻ってきました。
顔を上げると妻が持っているのは、一つの封筒。
まるでこういう時の為に用意されていたかの様に。
妻から、「月末までに、いくら必要なの?」と改めて聞かれ、男性は「300万円」と答えます。
「それがないと、どうやっても破産?」と聞かれ、再びうつむき頷くことしかできません。
そうすると、手に持っていた封筒を、目の前に突き出されたのでした。
「離婚だ」
目の前にある現実から逃げ出したくなります。
でも、逃げることなどできません。
目の前の封筒を手に取り、封をあけます。
しかし、その封筒の中に入っていたのは、離婚届ではありませんでした。
封筒の中には、印鑑と銀行通帳が入っていたのです。
離婚届だと思っていた男性は、顔を上げて妻を見ます。
妻は一切表情を変えずに
「婚前に貯金してたお金と、いつか子供が生まれた時にって貯めてたお金」
「400万くらいある」
と男性に伝えます。
頭が真っ白になっている中通帳を見ていると、そこにはコツコツと積み立てられていた軌跡が綴られていました。
思わず、「こんな大切なお金使えないよ」と妻にいう男性。
すると無表情の妻は、
「どっちにしても、家族のためにと思って貯めてたお金だから」
「このお金使って」
と返します。
妻の言葉と行動に、思わず涙が溢れる男性。
色んな感情が入り混じりました。
妻に申し訳ない気持ちでいっぱいだけど、何とか会社を乗り切れる。
何より、妻から離婚を突き出されると思っていたのに、これから先も妻と一緒にいれる。
「離婚って言われるかと思った」
思わずつぶやいてしまう男性。
その言葉を聞いた妻は、ずっと無表情だった顔をニカっと笑わせて、
「いつかは継ぐってわかってたしこんなこともあると思ってたから、こんな事じゃ離婚しないわよ」
「それよりちゃんと会社立て直すんだよ」
と言いました。
その言葉には、妻の「妻になる覚悟」が込められている様に感じました。
こうして破産の危機を無事に乗り越えることができた男性。
その後も紆余曲折あったものの、何とか経営を立て直すことができ、今では社員全員で社員旅行としてサイパンに行っているほど。
順風満帆と表現ができるほどうまくいっているわけでもありませんが、毎日毎日、笑顔で過ごせるくらい会社はうまくいっているそうです。
結婚をするということは、生涯を共にするという誓いをしあうこと。
でももちろん、人生には良いことばかりではなく、苦しいこともたくさんあるのです。
その時に初めて問われる、「共に生きる覚悟」。
でもやはり苦しい時こそ、生涯の伴侶を支えるという気持ちが、本当に苦しい局面を乗り切る最大の要因になると思います。
いかがでしたか?
伴侶が苦しい時、しっかりと逃げずに、支えられていますか?
そうした気持ちが、家族の絆をより強いものにするのかもしれませんね。
皆さんはどう思いましたでしょうか?
参考元:youtube
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